千島級巡洋艦 (日本海軍, 1890)

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千島級巡洋艦(ちしまきゅうじゅんようかん Chishima class cruiser)

概説

 日清戦争直前の軍備増強計画の結果、海外に最新艦艇が多数発注されたが、当時は日本海軍の歴史では珍しくフランスへの発注が主流の時代だった。日本海軍は創設時に「英国式」とすることが定められており、操式や教範すべてが英国にならっていたこの時代(海軍兵学校の休日に「ヴィクトリア女王誕生日」が含まれていた時代すらあった)、なぜフランスに発注されたかについては、当時横須賀造船所の指導官としてフランスから招聘した著名な造船官エミール・ベルタンの力が大きい。エミール・ベルタンの名はのち仏本国海軍の巡洋艦に命名されたほどである。こうしてフランスに1隻発注された巡洋艦は、巡洋艦というよりはむしろ通報艦としての任務を考慮していたらしく、細長い船体に速射砲を装備した小型艦であった。設計に新味はなく、それまでのフランス式の標準的な通報艦にすぎなかった。ではあっても、日本海軍においては最新鋭の通報艦であった。フランスで完成した千島は、日本へ回航されることとなり、瀬戸内海西部に到着した千島は最終的な目的地、呉に向かって愛媛灘を東航していた。その際、英国商船ラヴェンナと衝突して沈没喪失した。畝傍に続いて千島が回航途中で失われ、松島などの三景艦が日清戦争で思ったよりも活躍しなかったため、以後例外をのぞいてはフランスに軍艦を発注することはなくなった。

主要要目

排水量: 常備 741t
長さ: 垂線間長 71.0m
全幅: 7.7m
喫水: 2.97m
機関: 2軸レシプロ, 5000ihp
速力: 22ノット
兵装: 8cm速射砲 単装5基 5門, 1ポンド速射砲 単装6基 6門, 38cm魚雷発射管 3門
乗員: 不明

一覧

計画 艦名 建造 起工 進水 就役 艦歴 記事
明18 千島 Chishima 仏 La Loire 1890.01 1890.11 1892.04.01 1892.11.30 喪失 伊予灘
(商船と衝突)