和泉級巡洋艦 (日本海軍, 1894)

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和泉級巡洋艦 Izumi class cruiser

概説

 1880年頃、イギリスの造船家アームストロングが中小海軍向けに軽い装甲甲板を施した軽量軽快な小型巡洋艦を提唱した。これがのちの防護巡洋艦となる。この提案を採用したのが南米で隣国ペルーやボリビアと紛争状態にあったチリ海軍である。チリはアームストロング造船所に防護巡洋艦を発注、1884年に竣工した。これが世界初の防護巡洋艦、エスメラルダである。エスメラルダの有効性はただちに世界中の海軍に認識され、本来の対象であった中小海軍のみならず、英仏などの大海軍国でも使い易い艦型として整備が進んだ。日本でも、エスメラルダとほぼ同時にイギリスに防護巡洋艦を発注している。浪速級である。エスメラルダはまだ建造中の明治16年、日本に売却の打診があったがその時点では条件が折り合わず購入はならなかった。明治27年、日清戦争が不可避となるにともない、戦力の増強のために急遽購入することになった。しかし、日本に到着したのは明治28年の2月になり、結局日清戦争には間に合わなかった。和泉と命名されて日本海軍艦艇に編入されたエスメラルダは、10年後の日露戦争において第三艦隊の1艦として対馬方面での警戒に従事していたが、特に日本海海戦では、露バルチック艦隊を発見した仮装巡洋艦信濃丸から触接を引き継ぎ、その動静を刻一刻と打電して完全勝利に大きく寄与した。明治45年に除籍。

主要要目

排水量: 常備 2920t
長さ: 垂線間長 82.29m
全幅: 12.8m
喫水: 5.64m
機関: 2軸 横置式2気筒二段膨張レシプロ 2基, 円缶 4基 (石炭専焼), 6083ihp
燃料: 石炭 600t
速力: 18.25ノット
装甲: 甲板 25mm(傾斜部), 12mm(平坦部)
兵装: 25.4cm砲 2門, 15.2cm砲 6門, 6ポンド速射砲 2門, 2ポンド速射砲 5門, 機関銃 2挺, 38cm魚雷発射管 3門
乗員: 300

一覧

計画 艦名 建造所 起工 進水 就役 艦歴 記事
明27
(購入)
和泉 Izumi 英 Armstrong 1881.04.05 1883.06.06 1884.07.15 阿 Esmeralda 1894.11.15 購入、編入 (和泉 Izumi)
1898.03.21 三等巡洋艦
1912.04.01 除籍