浪速級巡洋艦 (日本海軍, 1885)

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浪速級巡洋艦 Naniwa class cruisers

概説

 浪速級は、日本海軍が最初に導入した防護巡洋艦であるとともに、日本海軍が最初に導入した世界レベルでの最新鋭艦であった。英アームストロング社に発注された両艦は、のちの英海軍造船部長であるホワイトの設計になり、英海軍においても羨望の的であったと伝えられる。その時点で世界最新の技術を導入するという日本海軍の方針がここで固まったといえよう。浪速級はその原形となったチリ海軍のエスメラルダ Esmeralda(のちの和泉)に比べてその防護甲板の配置などでさらに合理化されており、このクラスでは世界最強というべき艦であった。両艦は日清戦争冒頭において豊島沖海戦に参加、朝鮮半島方面にあった清国艦隊を駆逐する偉功を立てたが、この直後において東郷大佐が指揮する浪速は清国兵を輸送していた英国商船を撃沈し、一時英国の心証を害する事件を惹起せしめたことは有名である。両艦はさらに聯合艦隊第一遊撃隊に属して黄海海戦に参加、清国艦隊主力を撃破して完全に制海権を奪取した。続いて威海衛攻略作戦に参加し清国艦隊を撃滅した。結局、両艦は日清戦争においては主力の一部として常に第一線にあった。 日露戦争においても、両艦は第二艦隊第四戦隊に所属して冒頭の仁川沖海戦で朝鮮半島方面にあったロシア艦を駆逐した。ひきつづき第二軍の満洲上陸を援護したのち、翌年5月の日本海海戦に参加、浪速は被弾損傷した。戦後は第一線を退き、北方警備などに従事していたが、その最中の明治45年7月に浪速は中部千島の得撫島沖で難破、全損となった。高千穂は第一次大戦の勃発にともない、中国山東省青島のドイツ海軍根拠地を封鎖中、ドイツ水雷艇の雷撃を被って被雷沈没した。264名が戦死したが、これは第一次大戦中の日本軍戦死者のほとんどを占める。

主要要目

排水量: 常備 3650t
長さ: 垂線間長 91.4m
全幅: 14.0m
喫水: 6.1m
機関: 2軸 横置式2気筒二段膨張レシプロ 2基, 低円缶 6基 (石炭専焼), 7000ihp
燃料: 石炭 350t
速力: 18.5ノット
装甲: 甲板 50-75mm, 防盾 37mm, 司令塔 37mm
兵装: 26cm砲 単装2基 2門, 15cm砲 単装6基 6門, 6ポンド砲 単装2基 2門, 四連装ノルデンフェルト砲 10基, ガトリング機関銃 4基, 38cm魚雷発射管 4門
乗員: 325

一覧

計画 艦名 建造所 起工 進水 就役 艦歴 記事
明16 浪速 Naniwa 英 Armstrong 1884.03.27 1885.03.18 1885.12.01 1898.03.21 二等巡洋艦
1912.07.26 喪失 (座礁)
1912.08.05 除籍
得撫水道
明16 高千穂 Takachiho 英 Armstrong 1884.04.10 1885.05.16 1886.03.26 1898.03.21 二等巡洋艦
1912.08.28 二等海防艦
1914.10.17 戦没 (交戦)
1914.10.29 除籍
膠州湾外