筑紫級砲艦 (日本海軍, 1880)

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筑紫級砲艦(つくしきゅうほうかん Tsukushi class gunboat

概説

 もともと、イギリスのアームストロング社でチリ海軍向けに建造された沿岸警備用の砲艦である。しかし建造途中で契約が破棄されたためにアームストロング社では買い手を探しつつ建造を継続していた。結局竣工までに買い手は見つからずアームストロング社ではストックボートとしていたが日本海軍が興味を示し、明治16年度計画で購入、筑紫と命名された。性能的にはそれほど有力なものではなかったが、日本海軍として初めて帆走設備を完全に廃止した軍艦として記録されるべきである。全鋼製汽走軍艦という近代的な形態の軍艦のはしりであったといえる。艦内設備も当時の最先端を行くものであって、水圧式の揚弾薬装置、白熱灯を使用した艦内照明などみるべきものが多かった。しかし船型に比して武装が過大で、戦闘艦としては能力不足であり、もっぱら清国や朝鮮方面での警備に充当され日露戦争後の明治39年に除籍された。

主要要目

排水量: 常備 1350t
長さ: 垂線間長 64.0m
全幅: 9.7m
喫水: 4.4m
機関: 2軸 横置式2気筒二段膨張レシプロ 2基, 低円缶 4基 (石炭専焼), 2887ihp
燃料: 石炭 300t
速力: 16.5ノット
兵装: 25cm砲 単装2基 2門, 12cm砲 4門, 9ポンド砲 2門, 1ポンド・ホチキス砲 4門, 45cm魚雷発射管 2門
乗員: 186

一覧

計画 艦名 建造所 起工 進水 就役 艦歴 記事
明16 筑紫 Tsukushi 英 Armstrong 1879.10.02 1880.08.11 ? チリ Artur Pratt 1883.06.19 購入
1898.03.21 一等砲艦
1906.05.25 除籍
1910 解体